YMCAは、Young Men’s Christian Association の略で、キリスト教青年会を意味します。誕生したのは1844年。ロンドンでジョージ・ウイリアムスを中心とする12人の若者が都市勤労青年の生活を改善しようと組織しました。地域社会の形成を願い、様々な奉仕活動、教育活動を行っています。
キリスト教精神に基づく団体ではありますが、誰もが参加できる、性別・人種・宗教・国家の隔たりを越えひとつになろうという願いを込めて、世界最大のボランティア組織として成長。現在、124の国と地域で組織され、およそ4,500万人の会員が「世界の人々が心豊かな社会の中で、共に明るく生きる平和な地球共同体の実現」に向けて、活動を続けています。
日本でも明治11年(1880年)に東京YMCA、その後、大阪、横浜、神戸のYMCAが設立されました。また、1888年には最初の学生YMCAが、東京大学に発足。当時YMCA活動を興した青年の中には、内村鑑三、新渡戸稲造、新島襄などもいました。
明治初期より、YMCA運動は日本の西洋文化の近代化に大きな影響を与え、語学教育や専門学校、スポーツジム、野外活動などがわが国に取り入れられました。また、スポーツジム、野外キャンプ、バスケットボール、スキューバダイビングは日本のYMCAによって紹介されました。
鹿児島では、日本にYMCAが誕生してから遅れること100年以上たった20数年前、鹿児島YMCA設立へ向けての小さな炎が灯り始めました。それが、きっかけで昨年から急に機運が高まり、2008年11月24日に発起人会が発足しました。
そして、ついに2009年6月29日の総会で、念願であった任意団体鹿児島YMCAの創立が決定。今後、公と私の間に立って活動するYMCAの立場を明らかにするため、公益財団法人を目指すと同時に、鹿児島YMCA の使命を果たすため、幅広い活動を展開していきます。
YMCA正章・略章
Spirit(心) Mind(知性) Body(体)の3つが調和した全人的な人間育成を目指すシンボル。中心にあるJohn17:21は新約聖書ヨハネによる福音書17章21節(下記)を表しています。
父よ、あなたがわたしにおられ、わたしがあなたにいるように、みなが一つとなるためです。彼らがわたしにいるためで、それによってわたしを遣わされたことを世が信じるためです。」