ナサラ農法提唱者近藤謙次さんによる講演会
「日本農業は蘇る!無農薬・連作障害なしの実証と自然・地球再生のポイント」
日時:8月28日(日)
10:30~12:30 講演会
12:30~13:00 なんでもQ&A(自由参加)
会場:鹿児島県民交流センター4F会議室
講演料:一般 1,000円 学生 500円
定員:24名
お申込み:善循環地球農法実践研究会
TEL 099‐283-4053 FAX 099‐283-4057
【講師・近藤謙次プロフィール】
岐阜県出身
岐阜県環境・社会福祉・廃棄物リサイクルなど3つの公職に当たり、土壌修復、推進浄化プロジェクト、ビオトープ、芝生・樹木回復指導、温泉地排水問題解決アドバイザー…土づくりを専門にした事業と水質など環境に携わる会社をはじめ活動されています。
2010年から熊本県人吉市有機農業指導も…
(有)ケイエヌディー代表取締役
ナサラ農法提唱者:Natural Surroundings Revivedの頭文字NSRを取って「ナサラ」と名付けました。意味は、「自然な環境に蘇る」という意味です。
【主な内容】
全ての資源を有効活用し、育て上げたものを食べ、残った物を又土に戻す事が循環です。
その循環の中で出来る様々な「ミネラル・酵素・菌・光」こそがこの地球を救い、豊かな緑を創り上げ、生きとし生ける全ての物に沢山の恩恵を受け渡すのです。
より安心・安全な社会を構築するには、もう一度歴史を振り返り、間違っていたところは素直に認め、認識し、繰り返さぬよう勤めることが必要です。自然に逆らわず、自然と共生し、自然に循環をさせ、自然な環境に蘇らせながら農業を実践する。それが「ナサラ農法」です。
自然界の水の循環は、海の水が蒸発し雲になり、山で雨を降らせます。その雨が染込み、谷から湧き出て川になり、海に流れ落ちる。また雲になり雨を降らすといった循環です。至ってシンプルな現象ですが、そこには素晴らしい自然のサイクル、力により出来ています。
山に生育している樹木は自らを守るべく葉を落とし、バクテリアや白色腐朽菌などの菌や微生物により葉を腐蝕させ、その分解時の発酵熱や分解により炭素を造り、微生物が造り上げる酵素等、フルボ酸、フミン酸等とその炭素、そして樹木が吸い上げた土壌のミネラル、特に鉄分によるものにより、有機化合物が出来上がり、その物質が陽イオン交換容量(CEC)を多くもつ物となります。
そして降った雨が、山の土壌中に含まれるミネラルを溶かし、ミネラル水を造り上げます。そのミネラル水を伏流水といい、微生物が生き死にするごとに窒素やリン等の微量成分が循環されるのであります。だからこそ山の植物は元気に育ちます。
そしてそのミネラル水が川、海へと運ばれて行き、このミネラル水が水の浄化や生物の栄養素となります。
今の山は、植林やゴルフ場開発や様々な影響により、植物が長年かけて造り上げた腐植層が雨などにより流されたりして無くなっています。水にミネラルが溶け込まないような山が増えてきているということになります。この腐植が少なくなればなるほどミネラル水が出来なくなるということです。田畑から流れ落ちる水は、農薬や化学物質により汚染されています。それを浄化させるのもミネラルですが、田畑の農薬や肥料によって地下水をも汚染していっているのが現状です。
近年、有機農業が進む中、牛糞や豚糞、鶏糞などをしっかりと発酵させていない未熟堆肥を大量に散布することで、硝酸態窒素による地下水汚染も急激に増えてきています。
この山で造られる腐植層を田畑の土も同じものにすることで、そこに降った雨も、伏流水を作り出します。硝酸態窒素や様々な物質も浄化させ、ミネラル豊富な水を海まで運ばせる事により、海水温度や海水のミネラル分を整えることになり、もともとの自然な環境に蘇らせることが出来ます。
また、その土で育った米や野菜が、高栄養素なものとなり、バランスの整ったものになります。
人に優しい環境に優しい農法となる訳です。この土作りをすることで、「自然な環境に蘇る」農法として「ナサラ農法」と名付けた訳です。
一人でも多くの方に、環境を守りながら農業を行う実践に取り組んで頂ければ幸いに思います。